保護中: addiction
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昼時には遅く、夕時にはまだ早い時間帯――それは俗に言う、おやつの時間というタイミングだったろう。 カチャリ、と閉じられていた鍵のない扉のノブを回して押した瞬間、鼻先を掠めて通り抜けていった甘ったるい香りに嫌な予感を覚...
道端で、ふと足が止まる。 大きなガラスのウィンドゥ、その向こう側に飾られているのはスペースに所狭しとディスプレイされた、クリスマスのイルミネーション。 クリスマスツリーはもちろんのこと、煙突屋根のミニチュアハウスが...
人混みで雑多な空間を通り抜ける。気温は日に日に寒さを増しており、吐く息も白く曇るのだけれどこれだけ人が居るとその体温だけで周囲の空気も幾らか暖められよう。 買い物の人波でごった返す大通りの片隅で、ショーウィンドーの前...
耳に嵌めていたヘッドホンを外し、ん~、と思い切り腕を頭上に伸ばして背を仰け反らせる。 身体の動きに相まって座っている椅子の前脚が二本とも浮き上がり、上半身の体重を一心に受け止めている椅子の背もたれが悲鳴を上げた。 ...
朝。 そこに、見覚えのない箱があった。 昨日の夜には確かになかったはずなのに、目覚めてこの部屋にやって来たときにはもうそこにあった。 手の平サイズだ、両手を使えば手の中にすっぽりと収まって隠れてしまえるくらいの大...
季節の変わり目は気温の変化も激しくて、昨日暖かければ今日も暖かいというわけにもいかない。突然前触れもなく寒くなって、でも次の日はまた暑くなってそんな日々が繰り返されると流石に、体力が少しでも弱っている人は簡単に倒れる。...
水音で、目が覚めた。 遠くで響いている、反響の具合から相当遠そうだけれどはっきりと聞こえてきて正直言って目障りだった。 水道の蛇口を誰かが閉め忘れたのだろうか、だとしたらずっと水が漏れていたことになる。何故今ま...
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花を、植えよう 色とりどりの花で飾ろう この大地を、この世界を 君を包み込む世界を花で埋め尽くそう 鮮やかに、穏やかに、美しく飾ろう 君が決して寂しくないように 君が孤独を感じずに済むように 花を、育てよ...