サモンナイト/サモンナイト2 小休止5 Posted on 2006年1月11日 by 龍崎 果南 コトン、と彼は片手に抱いていたマグカップをテーブルに置いた。 少し温くなってしまっていたコーヒーの苦みが彼の口の中いっぱいに広がり、いつも以上に目立つ匂いのきつさも合わさって彼の眉目には深い皺が刻まれてしまっている。...
サモンナイト1/サモンナイト 小休止2 Posted on 2006年1月11日 by 龍崎 果南 夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ 竿の先 一面のススキヶ原にお前を見つけた。 草むらの中に埋もれるようにして、その中に一本だけ忘れ去られたように立っている小さな棒に向きあっている。その顔はとても真剣そうで、...
サモンナイト/サモンナイト2 導きの手 Posted on 2006年1月10日 by 龍崎 果南 おちた。 ひろおうと、した。 つかまった。 つかまって、 それから? それから…… 身体中が、痛い。その上に、重い。 ずっしりと胸の辺りから腹にかけてのし掛かっている、まるで漬け物石のような重みに思い切り...
サモンナイト1/サモンナイト 小休止 Posted on 2006年1月10日 by 龍崎 果南 「サモンナイト」より、ハヤトとキール。 しかし最近トンボも見かけなくなりました、昔はオニヤンマとかも結構見たのになぁ……小さい頃、トンボが目を回すとか言ってやりませんでした?指を回すの。
サモンナイト/サモンナイト2 十六夜の月 Posted on 2006年1月9日 by 龍崎 果南 暗闇が押し迫り、自身の足許を確かめるのもおぼつかなくなり始めていた頃、ようやく仲間の間から誰とも無しに、今日はここまで、という声が上がり始めた。 最初に賛同の声を上げたのはお約束ながらフォルテで、だが相棒のケイナも疲...
サモンナイト1/サモンナイト 真昼の悪夢 Posted on 2006年1月9日 by 龍崎 果南 ハヤトとキールと子供達。 リクエスト品だった模様です。書いた時期が夏だったらしく、お陰で内容も夏仕様(苦笑)
サモンナイト/サモンナイト2 光の在処 Posted on 2006年1月8日 by 龍崎 果南 タ ス ケ テ 声が聞こえ、ハッとなりマグナは顔を上げた。 今までぼうっとしていたらしい、自分が立っている場所が何処であるかを認識するのに数秒掛かった。だが、その数秒が終わっても彼はそこが何処なのかを理解...
サモンナイト1/サモンナイト 忘れ得ぬ日々 Posted on 2006年1月8日 by 龍崎 果南 サモン1より、ハヤト。 パートナーは特に誰だかを決めていません。パートナーED直前のハヤトという感じで書いてます。
サモンナイト/サモンナイト2 日溜まりに君が居る Posted on 2006年1月8日 by 龍崎 果南 空は、晴れていた。 見渡す限り、雲ひとつない。寝ころんだままぼんやりと、澄み渡る青空だけを見つめていると不意に欠伸がこみ上げてくる。 我慢することなく、マグナは大きな欠伸をこぼした。 「ふぁ~あぁ……」 ねむ、と...
サモンナイト/サモンナイト2 甘い休日 Posted on 2006年1月7日 by 龍崎 果南 「これあげる!」 そう言って両手いっぱいに抱えていたものをマグナに押しつけて、褐色の肌をした少女……と呼ぶには少々年齢がアレであるが、ずっと人里離れた場所でひとり暮らしていた分幼さが充分に残っているルウは勢いよく駆け出...