irritate
ちらちらと感じる視線。 しかしその視線の持ち主の姿は何処にも見当たらない。 だのにしっかりとした意志を内包している視線は確実に、存在している。 休ませることなくフォークとナイフを持つ手を動かしながら、ユーリはさっ...
ちらちらと感じる視線。 しかしその視線の持ち主の姿は何処にも見当たらない。 だのにしっかりとした意志を内包している視線は確実に、存在している。 休ませることなくフォークとナイフを持つ手を動かしながら、ユーリはさっ...
この辺りから、タイトルは長文の日本語で統一しようと心に誓いました。馬猿。 私の親友に、猿受けだけれど犬猿よりは馬猿のが好き、って子が居て、その子に喜んで貰えたら良いかな、という程度で書いてます。結局は自分が書きたいから書くだけなんですけどもね……私は。 ほっぺたを摘んで「固くない」っていう、あのシーンは実は大昔に...
重なり合う金属音は一定で、淀みがない。 本当ならそれは雑音でしかないはずなのに、彼の手が動くたびに奏でられる光沢のある音はそれすらもひとつの音楽のようで、聴いていると心地よい。 かりゃり、と。擦れ合った銀の食器が彩る...
波のように押し寄せる、それは魂の叫び。 風のようであり、だがそれは布地や髪を揺さぶることはない。けれど確かにその波は存在し、自分たちに向けて押し寄せてきている。その波に呑まれてしまわぬよう、己は懸命にかいなに抱くベー...
馬猿です。かなり、上と間があいてます。ミスフルを本ジャンルにくわえるかどうかでかなり悩んでる時期でもありました。 司馬君の一人称が分からないとあって、結局彼はひとことも喋らず。まぁ……私、喋らないキャラを書くの初めてではなかったので苦労はしませんでしたけどね。むしろ猿野の早口というか、彼の台詞が大変でした。