小休止4

 どっと。  エドスとガゼルが一斉に笑い出して、場は一斉に盛り上がりを見せていた。  笑われてしまったアルバが顔を真っ赤にしてガゼルに反論する。けれど年齢差は則ち経験値の差、である。アルバが口でガゼルに勝てるはずがない。...

Eyes/1

 ユーリが、失明した。  人通りの多い駅の階段で後ろから押されて、急いでいた所為もあったのだろうけれどバランスを崩してそのまま一番下の踊り場まで落下。大体十段ほどは落ちたのではないだろうかと、見ていた人が言っていた。  ...

空駈ける風の声に

 ジャンプ25号を読んで、素直に謝ることの出来ない不器用な猿を見て密かに萌えてました。ええ、そりゃぁもう、こんな小説を突破で書きたくなるくらいに(笑)  突発だったので、あまりネタを繰ってる余裕がなくてつらつらと、思うがままに書き綴っていますが……ミスフルは一人称のが書きやすいのかなぁ。

Youthful Days

 友人と連れだってカラオケに行きました。友人が、ミスチルのこの曲を歌ってました。歌詞を聴いていて、犬が猿を自転車の後ろに乗せて滑走する光景が浮かんでしまいました。最近どうしても、曲の中にネタを探してしまっている自分がいる……ダメだなぁ。

小休止6

 喧嘩をしてしまった。  自分らしくなかったと、後から十分反省するに足りる程にその時は激昂して怒鳴りつけてしまった。喧嘩というよりもむしろ、彼の行動とその行動を取る原点に当たる考え方が気にくわなくて、珍しく声を荒立ててし...

Fortune

 最近どうも、仲間達が冷たい気がする。  リビングのソファでくつろぎながら、ユーリはそんなことを考えていた。  忙しそうに室内を掃除して回っているアッシュも、何故かユーリの方を見ようとしない。いつもならユーリの視線に気付...

小休止3

 キョロキョロと、その背中は落ち着きなく周囲を伺っていた。  廊下の角で、その向こう側の様子をそうと分からないように見ているようだ。しかし彼の後方から見つめている双眸の存在にはまったく気づいている気配がない。  意識が前...