暁鐘

 古めかしい扉を開けると、中は真っ暗闇だった。
「ったく……」
 いや、完全な闇ではない。よくよく目を凝らせば奥の方に、ぽつんと小さく灯りが点っている。
 しかし、なにも部屋の照明を全て消してまで、手持ちランプひとつの明るさに頼らなくても良いではないか。廊下から差し込む薄明かりに影を作り、戸口に佇む青年は深々と溜息をついた。
「リボーン」
 両手を腰に当てて落とした肩を持ち上げ、オレンジ色の明かりに向かって呼びかける。五秒待ったが返事はなく、無視か気付いていないのか、どちらだろうかと彼は首を傾げた。
 確実なのは、此処に立っていても時間の無駄という事。仕方なく彼は蜂蜜色の髪を揺らし、敷居を跨いで黴臭い室内に足を踏み入れた。
 右手には細長い、黒いものが握られていた。両端が太く丸く、真ん中が細長い。それを前後に振り回し、彼は照明のスイッチを探して壁に手を這わせた。
 冷たく固い感触に眉根を寄せ、六感を働かせて小さな突起を見つけ出した彼は、迷う事無くそれを押した。瞬間、それまで闇に落ちていた視界がいきなり眩い光に溢れ返り、網膜を焼く熱量に彼は呻いた。
「わっ」
 日頃ならばなんてことはなかったろうが、目が暗さに慣れて来ていただけに、衝撃は凄まじかった。何度も瞬きを繰り返して目尻の筋肉を揉んで解した彼は、それでもチカチカすると眉間に皺を寄せた。
 奥歯を噛み締めてくらっと来た身体を支え、そもそもの原因である奥にいる人物を、もう一度声を荒げて呼ぶ。
「リボーン!」
「聞こえてるぞ」
 彼の苛立ちを感じたのだろう、今度はすぐさま返事があった。
 朗々としてよく通る声に顔を上げ、そちらに目を向ける。黒い物体を振りかぶっていた彼は、両者の間にある邪魔な物体に顔を顰め、腹立たしげに利き腕を下ろした。
 飴色の床を蹴り、奥を目指す。仰がなければならないような背の高い本棚がずらりと並び、肩身が狭そうに無数の蔵書が押し込められていた。内部は一定の湿度が保たれるようになっており、空気はひんやりと冷たかった。
 ドアを開けっぱなしにして来てしまったが、直ぐに引き返せば問題なかろう。ちらりと入って来た戸口を振り返り見た綱吉は、暗がりに浮かんでいたランプの光の位置を思い返し、ぐるりと周囲を見回した。
「この辺に……」
「ここだ」
 本と棚の僅かな隙間から見えただけなので、距離感は掴みづらかった。目測を誤ったかと彼が焦りを滲ませた頃、不意に頭上高い位置から声が降ってきた。
 慌てて顎を引き、視線を上向ける。果たして、どうやって登ったのだろうか。行儀悪く本棚の最上部に腰を下ろし、両脚をぶらぶら揺らす存在があった。
 照明が入ったからだろう、彼の右側に置かれているランプの炎は消されていた。天井にぶつかりそうなところに頭があって、棘のように四方に向かって跳ねた黒髪が踊っている。呆気に取られている青年を見下ろす表情は、いたずら小僧そのままだった。
「リボーン」
「なんだ、ツナ」
「コロネロから」
 互いに旧知の仲である人物の名を告げ、綱吉は右手に握っていたものを真上に突き出した。
 背伸びをして本棚ぎりぎりまで近付くが、届かない。上に居るリボーンも右手で棚をしっかり握り、左腕を伸ばすが、それでも綱吉が渡そうとしているものに爪の先も掠めなかった。
 綱吉が書庫を訪ねてから軽く二分は経過している。子機のある部屋からの距離も含めれば、既に五分以上、電話の相手は保留状態のまま待たされている計算だ。
 コロネロは我慢強かっただろうか。そんな事を考えて懸命に、肩が抜けそうなくらい腕を伸ばした綱吉だが、どうやっても手渡しは無理そうだった。
「投げろ」
 リボーンも、あまり身を乗り出すと落ちてしまう。登るのに使ったのであろう梯子はかなり遠い場所にあるので、彼はひょっとして棚の上を四つん這いで移動したのだろうか。
 汗を拭った綱吉は浮かせていた踵で床を叩き、警告音を発した子機のボタンを押した。
「ごめん、もうちょっと待って。そこにいるんだけど、下りてこない」
「踏みつけて良いなら下りてやるぞ」
「聞こえた? 俺は遠慮願うから、あと一分待って。仕返しは次にこっちに来た時に、リボーンへ直接よろしく」
 さらりと酷い事を言ったリボーンを無視し、綱吉は左耳に押し当てた受話器から聞こえて来た声に笑った。楽しげに会話するふたり――この場に居るのはひとりだけだが――を面白くなさそうに見下ろし、急かすようにリボーンは硬い本棚の縁を叩いた。
 ノックにも似た音に視線だけを持ち上げ、綱吉は笑みを噛み殺してコロネロに詫びた。保留ボタンを押して、それで肩を叩く。
「ちゃんと受け取れよ」
「お前こそ、ちゃんと投げろよ」
 減らず口を叩きあいながら、綱吉は脳裏に山本の投球フォームを思い描いた。あんな風には出来ないが、ポーズだけ真似て右手に黒い電話の子機を握り直す。振りかぶり、彼は勢いに乗せて真上にそれを放り投げた。
 天井すれすれのところで失速し、下降に転じる。急角度の弧を描いたそれを横からリボーンの腕が攫っていった。
「ナイスキャッチ」
「もう少し取り易いところに投げろ」
 こういう時、普通、受ける側目掛けて投げるのではないのか。明らかに別方向に飛んでいった子機を胸に抱え、リボーンは親指を立てた綱吉に呆れ半分に言い、膝に置いていたものを横に退けた。
 火の消えたランプが押されて脇にずれていく。一瞬冷やりとした綱吉の前で、彼は通話ボタンを押すと、聞き慣れた言葉でコロネロへ待たせてしまった謝罪と、定型句の挨拶を口にした。
 綱吉よりもずっと付き合いが長い相手なだけに、心持ちリボーンの顔も楽しそうである。しかしある瞬間から、彼を取り巻く空気が変容した。
「ん?」
 リボーンの視線を感じ、綱吉は小首を傾げた。しかし気付いた時にはもう彼は目を逸らしてしまっており、本当に自分を見たのかどうかも分からない。
「リボ……」
 なにかあったのかと怪訝にしながら前に出た綱吉は、直後聞こえて来た異国の言語に目を見開き、息を呑んだ。
 本棚の下辺を蹴った爪先が、埃っぽい空気を掻き乱して戻って来る。両足を揃えた彼の頭上で、耳慣れない言葉が無数に飛び交った。
 発音具合から、フランス語と推測する。と思えばいきなりドイツ語に切り替わり、最終的にはロシア語に落ち着いた。
 ここまで徹底されると、盗み聞きすべく聞き耳を立てる気力も消え失せる。どうやら自分に聞かれては困る内容らしく、深々と溜息をついて綱吉は癖だらけの髪を掻き回した。
 リボーンに負けず劣らずの棘頭だが、中学生当時に比べれば、跳ねっぷりは少し落ち着いた。スクアーロお勧めのトリートメントが、数年がかりで効力を発揮してきたらしい。ただ髪型が変わってしまうとお前じゃない、とあちこちから言われてしまって、最近は使用を控えている。
「じゃあな」
 用事は済んだのだ、此処に居座り続ける理由もない。
 まだ話中のリボーンを邪魔して声を張り上げ、綱吉は踵を返した。
 しかし。
「待て、ツナ」
 一呼吸で使用言語を切り替えたリボーンが、通話終了のボタンを押して身を乗り出した。
 拗ねている間に話は終わったらしい。用済みとなった子機を持って帰れとでも言うのかと身構えた綱吉だったが、降って来たのはもっと大きなものだった。
「う――」
 一瞬だけ周囲の気流が乱れ、冷たい風が顔にぶち当たって砕けていく。咄嗟に両手を額の前で交差させた綱吉は、数秒の間を置いて閉じた目を開き、蹲る小柄な少年に肩を落とした。
 身の丈の倍はある高さから飛び降りて、平然としないでいて欲しい。綱吉と親しくしている他数名にも共通する、無謀な行為を咎めた彼だが、
「空を飛んだり、垂直の壁に平然と立ってる奴に言われたくはないな」
 手の埃を払い落としたリボーンにそう切り替えされて、身体ごとそっぽを向いた。
 死ぬ気の炎を推進力に転換すれば、宙を駆ることも可能。彼が発案し、体現してみせた技術は、今や匣兵器にも転用され、死ぬ気の炎を灯せる人間ならば使用可能な技術と化していた。
 反論を封じられ、綱吉は唇を尖らせた。黒い子機で肩を叩いて立ち上がり、リボーンが不敵ににやりと笑う。渡そうと手を出して来たので受け取るべく掌を上向けたら、触れる直前でスッと逃げていった。
 からかわれて頬を膨らませた綱吉は、目の前の少年に険ある目を向けた。
「また伸びた?」
 数年前までは綱吉の膝ほどしかなかった彼の背丈は、何をきっかけにしてか雨後の筍のようににょきにょきと伸び始めた。
 呪いが解けた影響と見るのが自然だが、この成長速度は自然界の法則を軽く無視している。常識が通用しない存在だとは思っていたが、こうも非常識だと呆れを通り越して感動すら覚えそうだ。
「来年には追い抜くな」
 ほくそ笑んだ彼に舌打ちし、綱吉は首に絡みついた髪を後ろへ払い除けた。
 男の成長期は女に比べて遅いというが、綱吉のそれはたった数ヶ月で終わってしまった。リボーンのみならず、山本や獄寺が信じられない速度で背丈を伸ばしていくのに反し、彼の身長は十センチ少々伸びたところで完全に停止してしまった。出会った当時は殆どサイズが同じだったバジルまでもが、さすが西洋人とでも言おうか、あっさりと彼を見下ろす側に回ってしまった。
 これでも綱吉も一応伸びたのだが、周囲が大きすぎる所為でそうは思ってもらえないのが、哀しい。
 左手を掲げ、自分の頭の上でヒラヒラさせたリボーンを睨み、綱吉は子機を返せと手を伸ばした。掌を上下に揺らすが、なかなか載せてもらえない。痺れを切らして肘から先を突き出すが、リボーンは不遜に笑うばかりだった。
「リボーン」
「コロネロも、また伸びたらしいぞ」
「ぐ」
「奴は軍人あがりなだけに、ガタイも良いからな」
 鬼教官の名で知られているかつてのアルコバレーノの話題に、綱吉はハンマーで頭を殴られた気分で軽く落ち込んだ。
 リボーンと時同じくして筍状態で背丈が伸び始めた彼は、誰よりも早く綱吉の身長に追い抜き、追い越していった。あそこから更に伸びたとしたら、本気で見上げなければならない。恐らくは、山本と肩が並ぶくらいになっているのではなかろうか。
 片手で額を覆い、綱吉は何度目か知れない溜息を吐いた。まさか多言語を駆使しての会話の中身がそれだったのだとしたら、哀しいを通り越してある意味虚しい。
 忘れ去っていた左手に重みが加わって、危うく落としそうになる。指の腹を転がったものが何なのか、把握もせぬまま反射的に握り締めた彼は、それが電話の子機であると知って目を瞬き、意地悪い顔をしている少年に首を振った。
「もう……」
 いいように振り回され、遊ばれている気がする。実際その通りなのだろうけれど。
「ていうか、リボーン。視力落ちるぞ、あんな真っ暗にして」
「暗い方が集中出来るんだ」
「そうかもしれないけど、でも」
 いったい何の本を読んでいたかは知らないが、ランプの灯りひとつで読書は目の酷使に繋がる。中世ならばまだしも、今は科学技術も発達し、宇宙にまで行ける時代だ。本を読むにも蛍を集める必要はなく、照明という便利なアイテムがあるのだから、存分に使えばいいではないか。
 力強く訴えかけるが、リボーンは鼻で笑うに済ませた。真面目に聞く態度ではない彼に怒りを覚え、綱吉は握った子機で自分の腿を叩き、それで感情を発散させた。
「要らないお世話かもしれないけど」
「なんだ、ツナ」
 どう言えば分かってもらえるのか迷い、雑に前髪を掻き毟って綱吉は下を向いた。前歯で噛んだ唇を舐めて潤し、長い息を吐いた彼を見上げ、リボーンは右肩を本棚に寄せて姿勢を斜めに作り変えた。
 腕を組み、胸を反り返す。
「そんなに俺の事が心配か」
 俺が、の部分を強調した彼の言葉に綱吉は一瞬だけ惚け、刹那顔を真っ赤に染め上げた。
「なっ。馬鹿なこと言うな」
 喉の奥で詰まらせた息を一気に吐き出し、上擦った声で叫ぶ。しかし顔色の変化と、急に慌しくなった意味不明な両手の動きから、動揺しているのは目に見えて明らかだった。
 最後はぶすぶすと焦げた煙を頭から立ち上らせて、面白くないと言わんばかりに頬を膨らませる。仕草だけを見ていたら、とても成人間近の青年とは思えない。
「冗談だ、拗ねるな」
 カラカラと喉を鳴らして笑い、リボーンは軽く握った拳の背で綱吉の上腕を叩いた。押された布の膨らみから空気が逃げて、衝撃はあまりやって来ない。ただ反射的に逃げる体勢を取り、重心を反対側へずらしていた綱吉は、渋い顔をして叩かれた箇所を見下ろし、持て余すかのように両手で電話の子機を握り締めた。
 群青のスーツの袖から覗いた細い手首、巻きつけられた銀の時計が、まるで己の存在を誇示するかの如く、天井光を反射して鈍く輝いた。
「あ、っと」
 瞳を焼いた閃光に綱吉は小さく呟き、右手で袖を捲り上げた。小枝のような細腕には少し無骨過ぎる、男性向けのそれに目を走らせ、アナログの針が告げる現在時刻を素早く読み取った彼の琥珀が、見る間に歪められた。
 舌打ちが聞こえ、珍しく苛立った様にリボーンは小首を傾げた。
「出勤か」
 問いかけを投げると同時に、とても遠いところから獄寺の声が響いた。中学時代から綱吉にべったりの嵐の守護者が、敬愛する十代目を探して大声を張り上げている。
 騒がしい彼の呼びかけに綱吉は苦笑し、腕を下ろして肩を竦めた。
「忙しそうだな」
「お陰さまで」
 誰の所為でこうなったかと、物言いたげな目で綱吉はリボーンを見た。
 平和ボケしていた一介の中学生だった綱吉を、マフィアの後継者にまで育て上げたのは、他ならぬ此処に居る人物だ。
 手酷い扱いも多々受けて、特訓と称した悪戯も数え切れないくらいに。反面、精神面の弱さが露呈した時はいつだって傍に居て、折れそうな心を支えてくれた。
 恨む事もあるが、感謝がそれを大きく上回っている。嫌いにはなれない。
「コロネロがな」
「うん?」
「近いうちに顔を出すそうだ」
「へえ。じゃあ、歓迎しないと」
 獄寺の声は段々大きく、近付いてきている。見付かったら怒られるのは確実で、歩き出そうとした綱吉の背中を呼び止め、リボーンは手短に言葉を選んだ。
 肩越しに振り返った綱吉が、ほんの少し表情を和らげて微笑む。コロネロのことだから、なにかのついでなのだろうが、久しぶりに顔を見られるのは矢張り嬉しい。
 背丈のことは、今は他所に置き、綱吉は純粋に彼との再会を楽しみだと言った。
 獄寺の大声が迫る。もう一度時計を見た彼は、握っていた子機をぽーん、と投げて空中で受け止め、胸に仕舞いこんだ。
「ツナ」
 急がないと。独白して今度こそ歩き出そうとした彼をまたも呼びとめ、リボーンが手を伸ばした。握れば折れそうな手首を捕まえ、軽く引っ張る。前に出掛かった足を引っ込め、横に来た彼に綱吉の瞳が向いた。
 視界を影が走る。見開かれた琥珀いっぱいにリボーンの黒髪が映し出され、意味深な笑みを湛えた水晶球が続いた。
 黒く冴えた双眸が彼を射抜く。チッ、と唇を啄む微かな音が鼓膜を叩き、離れて行った体温に綱吉は目を剥いた。
「リボーン!」
 意地悪く笑っている少年を凝視し、裏返った声で彼は叫んだ。握り拳を震わせて突き飛ばそうとするものの、予備動作が大きすぎるパンチは目標に到達する事無く、空を切った。
 呵々と喉を鳴らして笑い、綱吉を置き去りにリボーンが本棚の隙間を走っていく。
「忙しいボス殿が、わざわざ届けてくれた礼だ」
 受け取れと高い声で言い放った彼に、綱吉が地団太を踏む。全身が熱を帯び、顔は真っ赤だった。
 見透かされていた。電話の取次ぎなど、別に綱吉でなくとも良いのだ。
「良いのか、飛行機に間に合わないぞ」
「分かってるよ」
 半泣きになった獄寺の声が耳に五月蝿い。今出て行ったら取り縋られそうだと想像して気を重くし、綱吉は乱暴な口調で言い返した。
「いつ帰って来る」
「一週間後の予定。でもコロネロが来るなら、早めるようにする」
「来訪は三日後らしいぞ」
「そんな無茶な」
 敵対する勢力との抗争が一部激化し、未だ終息を見ない。この状況がずるずると続けば消耗戦に突入してしまい、勝ったとしてもボンゴレの利は少ない。
 早いうちに片付けておく必要がある。故に綱吉自らが先陣を切ることになった。
 ボス自ら参戦となれば、疲弊しきった組織末端の構成員にも覇気が戻るだろう。
 ただ、リボーンの言う三日は正直厳しい。移動に片道一日を要するので、計算式は単純な足し算と引き算だ。
 膨れ面を作って肩を竦めた綱吉に、しかしリボーンは不遜に胸を張った。右手の親指と人差し指を伸ばして他を折り畳み、狙撃手を模して片目を閉じた彼は、綱吉の心臓に照準を合わせて引き金を引く仕草をした。
「出来るだろう?」
 何も撃ち出されていないのに、目に見えないものを喰らった気分で綱吉は左胸を押さえ込んだ。
「お前は、俺の自慢の教え子――違うか?」
 ウィンクしながら言われ、綱吉はきょとんとした後、胸元を撫でていた手を下ろした。
 気の抜けた笑顔を浮かべ、鮮やかな琥珀の目を細める。
「そうだった」
 緩く握った拳を前に。
 互いにぶつけ合わせると、まるでワイングラスで乾杯でもするかのように、互いの魂が澄み渡る音を奏でて響き渡った。

2009/04/26 脱稿