真昼の悪夢

 スラムには空き家が多い。城壁が壊れているためにはぐれ召喚獣が襲ってくる危険性があるので、住人が逃げ出したためだ。
 もっとも、そこを利用して空き家に住み着いている人間もわりと沢山いるようだが。
 南スラムは、それでもまだ治安がいい方なので騎士団に隠れて暮らしている人々が多い。北スラムは、言わずもがな。あっちに住む連中は暴力と破壊に取り憑かれた、他では生きることの出来ない連中ばかりだ。
 バノッサも、そんなひとり。
 というわけで、南スラムは誰も住まなくなって久しいぼろ屋があちこちに存在している。そういう場所は、床が抜けたりいきなり天井が落ちてきたりと手入れが行き届いていないために危なくて立ち入り禁止になっている事が殆ど。だけれど、好奇心旺盛な子供たちにとっては、絶好の隠れ家、そして冒険の場でもあった。
 大人たちはあまりいい気分で子供たちが空き家に出入りすることを見ていないけれど、昔小さかった頃にやはり彼らも同じ事をしていたから、強く注意できていない。それはフラットでも同じだった。
「あれ? 子供たちは?」
 薪割りを終え、汗を渡されたタオルで拭っていたハヤトはふと、それまで喧しく聞こえていた子供たちの騒ぎ声が消えていることに首を傾げた。
「外、出て行っちゃった。あんまり危ない場所には行くなって注意してはいるけど……」
 リプレが困った表情で呟く。その表情は、子供たちがどこに行ったのかを知っているような口振りだった。
「?」
 事情を知らないハヤトは、不思議そうに彼女を見つめ返す。タオルを首にかけ、疲労した右肩をぐるぐると回転させると、食堂のテーブルで肘をついていたガゼルに笑われた。
「あれくらいでへばったのか?」
「まさか。軽い肩慣らしだよ」
 リィンバウムに来て、それなりに時間は経っている。最初は重く、振り回すと言うよりも振り回されていると表現した方が正しかった剣の扱いにも、ハヤトはかなり慣れてきていた。薪割りをした次の日は必ずと言っていいほど苦しめられた筋肉痛も、今はない。
「へぇ、そいつは好都合」
 ハヤトの自信満々な答えを聞き、ガゼルがにんまりと口元を歪めた。途端、ハヤトの背中に悪寒が走る。なにか、とてつもなく嫌な予感……。
「じゃあ、俺の代わりに買い物に……」
「ガゼルぅ?」
 両手を揉みほぐしながら、椅子ごと向き直って言いかけた彼に横からその先の台詞を読みとったリプレがジト目で彼をにらみつける。
「うっ……」
「ハヤトはちゃぁんと自分の仕事をやったでしょ? あんたは、今日何をしてくれたかしらぁ?」
 少々間延びした口調は、彼女が怒っているときの特徴でもある。後ろでハヤトは苦笑して聞きながら、ガゼルとリプレの毎度の喧嘩を眺めていた。
「だって、ハヤトはまだ働き足りそうだったから俺は親切心で……」
 しどろもどろに返答をするガゼルに視線は天井近くを泳いでいる。詰め寄るリプレの表情は、険しい。こめかみ辺りがヒクついているのは、多分ハヤトの見間違いではないだろう。
「あー……俺、その辺ぶらついてくるな!」
 ここにいては喧嘩に巻き込まれかねない。この数ヶ月でその事を痛いほど学んだハヤトは、些か作り物の笑顔を浮かべてカニ歩き状態のまま食堂から抜け出した。
「あ、ハヤト! 逃げるな!!」
「待ちなさい、ガゼル!」
 目聡くハヤトの逃走に気づいたガゼルも、慌てて走り出そうとしたがその前にリプレに掴まってしまった。じたばたと暴れて必死に逃れようとしている光景が一瞬振り返ったハヤトの目に映し出されるが、止めに行くつもりは毛頭なかった。
 あの二人は、幼なじみだ。喧嘩は一種のスキンシップ、本気でやっているわけではない。たまに、本気で怒っているリプレを見て肝を冷やすことはあるけれど。
 ガゼルだって冗談から言っているのだ。適当なところで妥協案を出して、ぐちぐち言いながらも彼女の指示に従うだろう。
「そういや、朝からキールの姿も見てないな」
 孤児院の玄関を出て、まぶしい太陽の光の下で大きく伸びをしたハヤトは、ふと今出てきたばかりの孤児院を振り返って思い出した。
 レイドたちは仕事。しかしキールは働いていない。朝食の後まではいたことを覚えているが、その後ハヤトは薪割りをしに庭に降りてしまったので彼がどこで何をしているのかまったく分からなかった。
「昨日も、一昨日もどこかに出かけてたよなぁ」
 そういえば、と呟いて。
 キールはあまり自分のことを話そうとしない。どこに行って何をしていたのか、それを問う権利もハヤトは持たない。あまり根ほり葉ほり尋ねて嫌われたくはないのだが、少しくらい教えてくれても良いのに、とも思う。
 仲間なのだから。
「……探してみようかな」
 どうせ行く宛もなく出てきてしまったのだ。散歩がてら、探してみても誰も文句は言わないだろう。探すあてもないのだけれど。
 そして気を取り直して歩き出そうとしたハヤトの耳に。
「大変大変たいへーーーっん!!」
 聞き慣れた大声が飛び込んできた。
「この声……」
 フィズ、だ。
 なんだろうと思いながらハヤトは孤児院の門を開けてその前を走る道を見回した。じきに、角を曲がって猛スピードで駆けてくる幼い少女の姿が現れた。
「おーい、どうした……って、こっち来るなぁ!!」
 よほど懸命に走ってきた所為だろう。アルバを先頭に、ラミの手を引いたフィズまでもが猪突猛進さながらに門の前に立つハヤトに向かって突進してきたのだ。
「うわぁぁぁぁ、にいちゃん、退いてぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!」
 それは無理。
 すっかり腰の引けてしまっていたハヤトはそこを動くことが出来ず、かといって走る自動車(間違い)もすぐには止まらない。
 咄嗟にフィズはラミをかばったが、アルバはそのままハヤトに正面衝突。身長差のために、ハヤトは一瞬、昇天したかと自分で思った。
 腹を押さえて蹲る。ちょっと立ち直れないかもしれない……。
「おにいちゃん、大丈夫!?」
 かろうじて衝突だけは防いだフィズが大慌てでハヤトに駆け寄ってきた。ラミも続くが、どこか彼女はいつもと違って見えた。
「うぅ……いってぇ……」
 なんで俺がこんな目に、と涙目になりながら顔を上げ、なんとか作り物の笑顔ながら「大丈夫だよ」と子供たちを安心させてやろうとしたハヤトだったが。
 ふと目に入ったラミも、同じように泣きそうな顔をしていることに気づききょとんとする。
「あれ? ラミちゃん……ぬいぐるみは?」
 いつもと違って見えるラミ。そう、彼女はどこへ行くときも一緒だったあの大きなぬいぐるみを抱えていなかったのだ。
「え? あれ、本当だ」
 言われて気づいたらしい。フィズも振り返って驚きの声を上げる。アルバも同様だ。
「嘘、どっかで落とした?」
「………………」
 ふたりに言われ、それまでかろうじて堪えていた涙がついにラミからこぼれ落ちる。小さくしゃくりを上げながら、彼女は肩を震わせて声もなく泣き始めた。
「おいおい、お前ら一緒にいたのに気づかなかったのか?」
 まだずきずき痛む下腹部に意識が行かないように注意しながら、ハヤトはフィズとアルバを交互に眺める。するとアルバがばつが悪そうな表情を作り、
「あそこ、かな……」
「うん。多分、あそこ」
 自信なさげなアルバの言葉に、フィズも遅れて同調する。ラミも、泣きながら一度だけ頷いた。
「あそこ?」
 子供たちがどこに行っていたのかを知らないハヤトは首を傾げ、答えを求めてアルバを見た。すると彼は、言って良いものかとフィズを見やり、それから少しだけ考え込むような素振りをして、
「この先にある、空き家……」
 そこは、もうずいぶん前から誰も住まなくなっていた家だという。恐らくガゼルが孤児院に来た時期にはもう、無人の館になっていたはずだと聞かされた。屋根は全部剥がれ落ちているし、床も腐ってボロボロらしい。危険だから入ってはいけないと言われている場所で、滅多に人も近寄らない。
 しかし最近、その屋敷に幽霊が出るという噂が立ち始めた。
 直接調べに行った者はいないが、近くの道を通りかかった人が窓際に立つ人影を見たとか、不気味な呻り声を聞いたとか、人とは思えない姿形をした生き物を見かけたとか。
 とにかくそう言う噂が広まっていて、好奇心を刺激された子供たちが幽霊のしょうたいを確かめようと、立入禁止の屋敷に潜り込んだというのだ。
 そして、見てしまった。
 幽霊を。
「…………見間違いだろ?」
 場所を門から今に移し、事情を聞いたガゼルが即断でそう決めつける。
「どっかの野良猫が住み着いてるのを、見間違えたんじゃねぇの?」
「違うもん!」
 フィズが大声で反論し、アルバも立ち上がってガゼルを非難する声をだす。ラミをあやしていたリプレも、どう答えて良いのか分からず視線を巡らせるだけだ。
 幽霊なんて、いるはずがない。それがガゼルの答え。しかし子供たちは間違いなく見たと言い張る。リプレだって幽霊を信じてはいないが、あからさまに否定するのも、どうかと思ってしまう。
「ハヤトはどう思う?」
「え?」
 聞いているだけだったハヤトは、いきなりガゼルに話を振られて面食らった。
「俺?」
「お前以外に誰がいるんだよ」
「そりゃ、そうだけど……そうだなぁ」
 幽霊。そういえば日本では、夏場によく心霊特集とかをやっていたよな、と関係ないことを思い出してしまった。結構笑えるものもあったりして、本物かどうかは別として楽しんで見ていた記憶はあったが、実際に見たことがないのでハヤトも返答に窮する。
 いてもいいけど、見たくない。それが本音だろうか。
「幽霊がいたかどうかは二の次にして、まずラミちゃんのぬいぐるみを探しに行く方が先決じゃないかなぁ」
 だから、話の腰を折る。
「そうね。そうしましょう」
 リプレも、泣き疲れて眠ってしまったラミの背中を優しくなでながらハヤトに賛成する。
「ちぇっ」
 ひとり、ガゼルだけが面白くなさそうな顔をするが、話はさっさと誰が取りに戻るかというところに進んでしまっていたので、彼はそれ以上口出ししてこなかった。
「そんなに幽霊がいないことを証明したかったら、ガゼルが取りに行くか?」
「いーやっ、俺は生憎とリプレの用事で商店街にいかなきゃならないんでね。残念だが、その役目はハヤトに譲ってやるよ」
「お、俺!?」
「なんだ? 文句あるのか? ははーん……さてはお前、幽霊が怖いんだろう」
 明らかに同様を見せたハヤトににやりと笑い、ガゼルがからかうように言ってきた。それで、ついハヤトも売り言葉に買い言葉で。
「誰がだよ! ガゼルこそ、幽霊が怖くて逃げてるんじゃないのか?」
「へっ、冗談は止めてくれ」
 肩をすくめて大仰に呆れ顔をするガゼルに、ハヤトは心の中で握り拳を作る。
「もう、あなた達。行くか行かないかはっきりしてよね」
 横で部外者を装っていたリプレも、喧嘩が始まってしまってはどうしようもないので止めに割って入ってきた。
「分かったよ、俺が行けばいいんだろう。大体、こんな真っ昼間から幽霊なんて出るわけないじゃないか」
「にいちゃん、俺たちの事信じてないんだ」
「へ? あ、違う違う! そういう意味じゃなくて……」
「じゃあ、どういう意味よ」
 アルバとフィズ、両方から責められてハヤトはがっくりと項垂れた。ガゼルが笑っている。
 こうして、ラミのぬいぐるみを探しに行くのはアルバと、ハヤトの二人に決定されたのだった。

 屋敷は本当にオンボロだった。
「うわ、すっげぇ……」
 あちこちを散歩して、サイジェントの町中は大体把握していたつもりだったハヤトだが、意外に自分の知らない場所が残っていたことを今思い知らされた。
 場所的には、崩れた外壁に近い。真っ先に家を棄てて住人が逃げていった区画だ。
「でかい」
 中心部にある貴族たちの屋敷ほどではないが、孤児院やその周辺に寄せ集まっている家とは、レベルが違う。孤児院が三つか四つは軽く入ってしまいそうな大きさだった。
「こっち」
 錆びた門は鍵が掛けられており、そこから中に入ることは出来ない。アルバに手を引かれて塀に沿ってしばらく行くと、石垣が壊れている箇所に出くわした。少々小さめだが、ハヤトならなんとか通れそうな大きさだ。多分、エドスだったら絶対に通れない。
「ラミちゃんははどこでぬいぐるみを落としたんだろう?」
「きっと、幽霊を見た場所だよ。オイラたち、すっごく驚いちゃって、慌てて逃げてきたから」
 それで、フィズは「たいへん」を連呼しながら帰ってきたのか。合点がいってハヤトは苦笑した。
 ふたりはそのまま、荒れ放題の庭を横断し、扉も蝶番が錆びて壊れ、片側がかろうじてぶら下がっている状態の玄関をくぐると屋敷の中に入った。
 かつて人が住んでいた頃は立派だったのだろう。しかし今は見る影もなく、調度品も何も残されていない拾い玄関ホールにまず行き当たる。
「うわっ!」
 歩こうとして踏み出した足が、腐った床に早速ぶち当たりつま先が沈んだ。
「なんで……」
 アルバは平気なのに、と思ってよく考えてみたら、体重差がありすぎるのだと気づいて頭を掻いた。
「にいちゃん、こっち」
 慎重に崩れない場所を探してそろりそろりと進んでいく。当然、スピードは出ない。たったか行ってしまうアルバとは、距離が開くばかりだ。
 窓から光は射し込んでいるとはいえ、ろうそくの明かりもない屋敷の中は薄暗い。吹き込んでくる風も、心なしか外より湿っていて生ぬるい感じがする。
 悪寒がして、ハヤトは無意識に自分を抱きしめていた。おそるおそる周囲を見回し、何もないことにほっと安堵の息を零す。こういう場所は、実は苦手だった。
 遊園地のお化け屋敷も、実は怖い。あれは作り物だと自分に言い聞かせても、実際出会うと怖くて悲鳴を上げてしまう。だから、本当は来たくなかったのだが。
「うぅ……」
 さっきから何かに見られている感覚がある。神経過敏になっているだけだと信じたいが、どうも、それだけではない気もして、落ち着かなかった。
 いつの間にかアルバもいなくなっているし……。
「…………………………………………」
 奥歯を噛みしめてハヤトは息を呑む。
 なにか、いる。いつしか予感は確信に変わっていた。
 ――幽霊なんて、いるはずない……
 非科学的な存在を信じるつもりはハヤトにはない。もっとも、彼がこの世界に来たことや、召喚術というものが自由に使える事自体、すでに充分非科学的なことなのを彼は忘れている。
 ふっ、と風が走った。
「!?」
 視界の端に、なにか白いものが通り過ぎていった。
 慌ててそちらを向くが、何もいない。すると今度は背後で何かが動く気配がした。
「!」
 だが、やはり振り返ったときにはもう何もなくて。
 じっとりとにじみ出た汗がシャツに染みこむ。ぽとり、と滴になった汗が顎を伝って床に落ちた。
 スィ…………
 奥の、別の部屋に通じる扉の失われた入り口付近で。
 白い影が、動いた。
「ひっ」
 ハヤトは息を呑む。それは、空中に静かに浮いていた。
 ゆらゆらと、不規則に揺れている。それに足など無く、よく日本の幽霊に表現されるように、両手を前に垂らしており…………
「ひぇぇぇっ!!」
 それがゆっくりと近付いてきていることに気づき、ハヤトは震え上がった。
 床が腐っていて危ないとか、そういう事も全部頭から抜けきって一目散にその場から逃げ出そうと方向転換、走り出した。
 が、当たり前だが。
 床はあちこち崩れているので走りにくいし、どこが腐っているかもこの薄暗さでは判別がつきにくい。なおかつ、今のハヤトはパニックに陥ってしまっている。
 だから。
 ぐしゃっ、と鈍い音がしたかと思うと、その直後にはもう。
 ハヤトの足下には、何も残っていなかった。
「へ?」
 間の抜けた声が哀しく響く。すかっ、と踏み出した足が宙を蹴り、そのまま真っ逆様に――――
「ハヤト!」
 落ちる直前で、ハヤトは自分を呼ぶ声を聞いた。
 ――ああ、幽霊にまで名前を知られているなんて俺ってば有名人(大間違い)…………
 だが、いつまで待っても身体に落下の衝撃が来ないことにハヤトは怪訝に思って閉じていた目を開けると。
 そこに、キールが(何故か)いた。
「あれ? なんでキールが……」
 ふわふわとした自分の立場にも疑問を感じ、首を曲げて背中の方を見てみると一生懸命彼を持ち上げているポワソと、ライザーがいた。
「にーちゃん、ぬいぐるみあったよー…………何してるの?」
 アルバが頭上に熊のぬいぐるみを抱えてようやく戻ってきたが、いつの間にか現れていたキールと、召喚獣二匹に持ち上げられているハヤトを見て思い切り変な顔をしてくれた。無理もないことだろうけれど。

「じゃあ、あれはポワソだったってのか!?」
 夕方。無事に孤児院に帰還を果たしたハヤトは、何故あそこにキールがいたのかの説明を受けていた。
「そうだけど……何と勘違いしたんだい?」
「それ、は…………」
 キールはここ最近、あの場所で新しい召喚術の実験をしていたそうだ。ひとりで町の外に出るのは心許ないので、あまり人がやってこない上に充分な広さが確保できるあの空き家を利用していたらしい。 
 あの時ハヤトが見た白い影とはポワソの事だった。確かに、ふわふわ浮いているし手も前に垂れている。
「なんだか騒がしくなってきたから帰ろうと思っていたんだけど、来たのがハヤトとアルバだったし、何をしているのかと思って見ていたら、ハヤトは抜けた床に落ちそうになるし……」
「うぅ……」
 まさかポワソを幽霊と勘違い(いや、霊界の生物であるポワソは本当に幽霊かもしれないのだけれど)したとは言えず、ハヤトは恨めしげにキールをにらみ返すだけだった。
 ぬいぐるみは見つかったし、キールが何をしていたのかを知ることは出来て万々歳の結果に終わったのかもしれないが。ガゼルには笑われたし、アルバにも呆れられてしまった。
「ああ、悪夢だ……」
 ぽつりと呟いた彼を、キールは不思議そうに見つめていた。